第117章 茅野芽衣を奪い返す

夕食のあと、茅野芽衣は先に子どもたちをお風呂に入れ、そのまま寝かしつけた。

寝息がそろったのを確かめてから、芽衣は階下へ水を取りに降りた。すると、相馬悠真がずっとリビングに座ったまま、動かずにいた。

「芽衣、少し話したい」

芽衣は近くへ行って腰を下ろす。相馬悠真は少し間を置いてから切り出した。

「時間があるなら……孤児院の廃墟、もう一度一緒に見に行かないか?」

「どうしたの? 何か見つかったの?」

芽衣の顔色がさっと強張る。

相馬悠真は首を横に振った。

「いや、大したことじゃない。ただ、あの孤児院の土地が、どうやら収用の許可が下りたらしくてな。だったら、研究所の敷地に向いてる...

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