第145章 隠れた病気

本邸に滞在して二日。茅野芽衣は、ここでの暮らしぶりをだいたい把握した。

普段、この広い屋敷に常駐しているのは神崎松夫だけ。神崎会長は滅多に戻らず、神崎優里は研究のために研究所の寮へ入っていて、帰ってくるのは年末年始などの節目くらいだ。

松夫がひとりで過ごす日々は、どうしても静かで、どこか寂しい。

けれど真央と利久が来てから、家の空気は一気に賑やかになった。

松夫はふたりが可愛くて仕方ないらしい。朝から晩までそばに置き、裏庭へ魚を見に連れていったり、庭で凧揚げをさせたり――。

ふたりがぴょんぴょん跳ね回るたび、松夫までその元気を分けてもらったように、頬をゆるめて慈しむ笑みを浮かべる。...

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