第146章 神崎家の昔の話

茅野芽衣は神崎優里を見つけると、ほっとしたように笑った。自分が本邸へ来ることになった経緯を一つずつ説明し、ついでに神崎松夫の体調がよくなさそうだった件も伝える。

話を聞き終えた神崎優里は、深くため息をついた。

「はぁ……うちのおじいちゃん、ほんとそういう人なの。不服そうにしてさ。前に病院行けって言っても、ぜんぜん聞かなかったし! ま、今はその話は置いとこ。ちょうど最近、研究で詰まっててね。芽衣さんに聞きたいことがあるの。ほら、早く行こ!」

そう言うなり、茅野芽衣の腕を取って連れて行こうとする。

「えっ、お嬢さま!」

使用人が慌てて前に出て止めた。「大旦那様が、茅野さんとお子さまたち...

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