第147章 毒を盛る

茅野芽衣を殺し、その罪を神崎家と敵対する連中に被せられたら――それは、天が自分に差し伸べた手と何が違う?

茅野美月の瞳に、湿った黒い火が灯る。彼女は迷いなく金田夫人へ電話をかけ、計画を告げた。

「安心して。この件は私が手配するわ。茅野芽衣と、その子どもたち三人――誰にも気づかれないまま、きれいに消してあげる」

「それで……相馬瑛太は、マリアの正体をもう知ったのよね? あの子、どんな反応だった?」と、金田夫人は続けて尋ねた。

殴り合いだの殺しだのより、彼女が気にしているのは娘の結婚生活だ。

茅野美月がどれほど相馬瑛太を愛しているか、母親として痛いほど分かっている。もし瑛太が茅野芽衣の...

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