第15章 流産

世論は一晩中、燃え続けた。

その間、会社から相馬瑛太には短信も電話も山ほど入っていたが、茅野芽衣はあらかじめ使用人に言い含めていた。――相馬瑛太は泥酔している、起こすな、と。おかげで本人は何も知らないまま、ぐっすり眠りこんだ。

そして翌日。

出社した相馬瑛太は、ビルの下へどっと押し寄せるゴシップ記者の群れを見て、ようやく「トレンド」が回っていることに気づいた。

顔色がすっと沈む。

「地下駐車場へ回せ」

運転手に指示を飛ばすと同時に、会社には緊急の手配を入れた。一刻も早く釈明し、話題の沈静化を図る。だが――。

相馬瑛太と茅野芽衣の、あまりにも華やかだった結婚生活は世間の記憶に深く...

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