第36章 質問

相馬瑛太の怒りは、相馬悠真の姿を見た瞬間、堰を切ったように爆発した。

「――お前、なんでここにいる?」

どこに行っても相馬悠真。

逃げても逃げても、影みたいにまとわりつく。

相馬悠真は廊下の壁にもたれ、眉をわずかに寄せる。

「夜中だぞ。声、落とせ。相馬社長は近所迷惑しに来たのか?」

相馬瑛太は鼻で笑った。

「俺の妻が連れ去られた。迎えに来て何が悪い」

「迎えには来られないな」

相馬悠真は一歩も引かない。口調は穏やかなのに、芯だけが異様に硬い。

「妻が濡れ衣を着せられてるとき、病院で義妹の世話に忙しかった男には」

山田未祐も堪えきれず、追い打ちをかける。

「相馬社長は義...

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