第41章 奇妙な要求

会社の資金調達というのは、突き詰めれば手持ちの株式を差し出し、代わりに成長の機会を買う行為だ。

ならば――外に「この株には価値がある」と認めさせるには、それに見合うだけの伸びしろと実力を、会社自らが見せつけなければならない。

相馬瑛太の会社は数年前、確かに勢いがあった。

最初の2ラウンドは驚くほど滑らかにまとまり、街の中で「新しい怪物が生まれた」と囁かれるほどの存在感を放っていた。

だからこそ、3ラウンド目も当然うまくいく。

相馬瑛太はそう信じて疑わず、野心的な計画をいくつも積み上げていた。

次は頂点へ――自分が登り詰める番だ、と。

けれど当事者ほど視界は狭くなる。

自信過剰...

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