第59章 ルミナ島計画

相馬瑛太は、当然ながら首を縦には振らなかった。

彼にとって、茅野芽衣があの島に現れたのは会社のため――そして自分を助けるためだ。だからこそ、余計な疑いなど抱くはずもない。

だが株主たちの目には、茅野芽衣の存在そのものが「不安材料」に映っていた。

このまま芽衣に調べさせ続ければ、下手をすれば社内の帳簿にまで辿り着く。

そうなったら――相馬瑛太と彼女は夫婦だ。芽衣が瑛太を信じるのは当たり前。となれば、責任をかぶるのは結局、株主側ということになる。

慌てて誰かが言葉を挟んだ。

「相馬社長。私どもも、奥さまのお身体を案じております」

「そうです、相馬社長。奥さまがわざわざ会社に出てくだ...

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