第77章 頽廃

「瑛太……」

茅野美月はみるみる目に涙を溜め、後ずさりしながら弱々しく首を振った。

「わ……私、何を言われてるのか分からない。聞き取れないよ。いったい、何の話……?」

「まだシラを切る気か」

相馬瑛太は、茅野芽衣の死を思い出しただけで胸が裂けそうになった。

次の瞬間、美月の髪を乱暴につかみ、その頭をローテーブルへ叩きつける。

ガンッ、ガンッ。

「知らないわけないだろ。お前がわざと『芽衣に薬を飲ませて反応を見よう』なんて言い出したのは、俺を眠らせて契約の場に行けなくするためだ。そうすりゃ、外に俺たちの関係がバレる。芽衣は耐えられずに出ていく――そういう算段だったんだろ?」

美月...

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