第79章 悪魔

チャットの履歴を読み終えた瞬間、相馬瑛太の目は赤く染まり、全身が止めどなく震えだした。印刷された紙を握り締める指が、ぎり、と嫌な音を立てる。

――つまり。

茅野美月が、茅野芽衣の耳にまで「件」を入れた。

あの女。自分の警告を、完全に聞き流したのだ。

死にたいのか。

相馬瑛太の怒りが一気に噴き上がり、狂ったようにローテーブルの上のものを片っ端から床へ叩き落とした。

バリン、ガシャン。

洒落たスタンドライトも、高価な観葉植物も、無残に砕け散る。

「やめて! 瑛太、やめなさい!」

相馬幸江が悲鳴を上げて止めに入るが、そんなものでは止まらない。

瑛太はそれでも足りないとばかりに、...

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