第85章 突然の訪問

茅野芽衣は小林昭に対して、終始どこか警戒を解かなかった。相馬瑛太に長年付き従っていながら裏切れた男だ。いつこちらに刃を向けないと、誰が断言できる。

芽衣は距離を置いた声で言う。

「私は問題ないけど。どうしたの?」

「ご無事で何よりです」

小林昭はほっと息をつき、それから相馬瑛太と茅野美月が結婚式を挙げることになった、と告げた。

さらに、相馬グループが300億の投資を獲得した件も、包み隠さず報告してくる。

芽衣は耳を疑った。

相馬瑛太も茅野美月も、評判は地に落ちている。相馬グループだって、触れれば火傷する案件のはずだ。普通なら企業は近寄らない。なのに、向こうから投資を申し出るだな...

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