第89章 ますます彼に頼るようになる

茅野美月ははっきり覚えている。茅野芽衣は大学時代から学内で医学研究に首を突っ込み、何だかの研究チームにまで入っていた。

そして、ニオが研究室を立ち上げたのも、医療分野の研究開発のためだ。

まさか――間宮千鶴の聞き間違いじゃない?

まさか――ニオの共同研究者が、本当に茅野芽衣……?

考えれば考えるほど胸の内がぐちゃぐちゃになり、茅野美月はその場で間宮千鶴との通話を切ると、海外の番号を探して発信した。

コールが繋がるなり、息を詰めたまま問い詰める。

「ねえ、茅野芽衣は本当に死んだの? 間違いないの? 本当に?」

「もちろん。どうした?」

相手の声は、事情が飲み込めていない。

茅...

ログインして続きを読む