第6章
妊娠したと知ってからというもの、セラスは私に一人で歩かせようとしなくなった。
どこへ行くにも付いてくる。片手は私の腰の後ろにそっと添えられ、もう片方はいつでも支えられる位置で待機している。階段は上りなら抱き上げ、下りなら手を貸す。書斎へ本を取りに行くだけでも、私より三歩先に立って扉を押し開けた。
三日前、彼が外出して戻ってきたとき、腕の中には金色の装飾が施された小箱が抱えられていた。
「なに、それ?」
蓋が開く。黒いベルベットの上に、果実が三つ。表皮には月白の淡い光がにじみ、まるで月光を固めて並べたみたいだった。
「月華聖果だ」
箱ごと、私の前に差し出される。
知っ...
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