第25章 レストランでの偶然の出会い、藤井修也は慌てた

あれは、名もない若手弁護士なんかじゃない。神崎将太だった。

K市から遠く離れた場所にいても、その名が轟く大弁護士。

立花結月どころか、彼――藤井修也ですら、これまで一度も接点を持ったことがない相手だ。

しかも一番おかしいのは、今朝の時点で彼女は木村弦次にも当たっている。

つまり、木村弦次の「あと」に神崎将太へ辿り着いたということになる。

神崎将太は、スーパーの特売の白菜か何かか。行けば必ず手に入るとでも?

――おかしい。

中島秘書は藤井修也に長年付き従ってきた。とくにこの二年、立花結月以外のことで藤井修也の顔色が変わる場面など、ほとんど見ていない。

だが今、藤井修也の表情は明...

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