第47章 彼女に薬を使え、結果は俺が引き受ける

中島颯真は、藤井修也と立花結月の想いがどれほど深いかを知っていた。藤井修也が、どれほど子どもを望んでいるかも。

ここ数年、立花結月の妊活は失敗に次ぐ失敗だった。藤井修也は表向きこそ優しく彼女を抱きしめ、「大丈夫だ」と言って慰める。

だが、裏では違う。

ひとりでやけ酒をあおり、煙草に火を点け、夜通し眠れずに天井を睨む日々。

藤井知代は知代で、耳元で孫の催促をやめなかった。挙げ句の果てには「他の女に産ませればいい」とまで言い出し、藤井修也に拒まれると、今度は死を盾に迫ってきた。

いくつもの要因に追い詰められ、藤井修也は――ようやく、苦しみ抜いた末に決断したのだ。

あの夜、中島颯真は彼...

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