第75章 これまでのことを猛省し、彼とはきっぱりと縁を切る

氷室蒼生には、何度も言ってきた。自分の選択を後悔していない、と。

けれど今日だけは——後悔した。

後先も考えず、この結婚に踏み込んだことを。

氷室蒼生は彼女の頬を伝う涙を指先でそっと拭い、憐れみと痛みを滲ませた目で言った。

「大丈夫。人生のやり直しって、君が思ってるよりずっと利く。損切りは早いほどいい。今なら、まだ間に合う」

立花結月は、その深い瞳を見返した。凍える冬の夜に、彼は彼女へ大きな慰めと、踏み出すための確信をくれた。

「結月さんはまだ若い。子どもを残すにせよ、残さないにせよ……また始める勇気は持てる」

「前を向いて歩くと決めたら、あなたの足を縛れるものなんて、何もない...

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