第80章 クズ男への報復!修也、私が欲しいの?

すべてを取り戻し、胸の奥に溜まりきっていた鬱憤を叩きつけたはずなのに――立花結月の心は、少しも晴れなかった。

白石莉緒の言葉は、ひとつだけ的を射ていた。

そもそも火をつけたのは、藤井修也だ。

結婚がここまで無残に崩れたことに、身も心も擦り切れている。

白石莉緒は片づけた。あとは、芝居を続けておばあちゃんを送り出すだけ。

車内で、藤井修也が何度も横目で結月の顔を窺う。

「結月……ごめん。俺が、魔が差した。あいつに手を出すべきじゃなかった」

結月は窓の外へ流れていく景色を見つめ、口元に苦い笑みを滲ませた。

――ごめんで、何が変わるの。

もう、とっくに決まってしまったのに。

返...

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