第105章

妃那視点:

葉夜は、当然のように私の味方でいてくれる。どうするつもりなのかと興味深そうに尋ねてきて、手伝いが要るかどうかまで聞いてくれた。

「一回、家に戻ろう」

そう告げると、それ以上は何も聞かず、私たちが前に暮らしていた別荘へと連れて行ってくれる。

家に着くなり、私は真っ先にゴミ箱へ向かった。中に静かに横たわっている招待状を見つけて、ほっと息を吐く。

それを拾い上げたところへ、葉夜も隣にやって来た。

彼はしばし黙り込んだ後、何かに気づいたように目を細める。

「……誕生日パーティーに出るつもりか?」

この招待状は、恵麗と一郎がここへ来たときに置いていったものだ。

私はそれを...

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