第110章

妃那視点:

涙の跡でぐしゃぐしゃになった顔を上げて、リンダが私とミーアさんを見た。

彼女はまずミーアさんに向き直り、必死に訴えかける。

「ミーアさん、先ほどは失礼な態度を取ってしまって、本当に申し訳ありませんでした。私とミーアさんの間に深い付き合いはないかもしれませんが、ここ数年、私がこの団のためにどれだけ尽くしてきたか、よくご存じのはずです。私がどれだけ重要な存在かも。誰にだって過ちはあります。それに、私はもう自分の過ちに気づきました。どうか、やり直すチャンスをいただけませんか」

ミーアさんは眉根をきゅっと寄せ、困ったような顔をした。

「紗季先生の言うとおり、あなたは才能のある女...

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