第114章

金彦視点

 俺たちの騒ぎは、あっという間にパーティー会場中に知れ渡った。野次馬がわらわらと集まってきて、殴り合いだと分かると、止めるどころか口々に囃し立てる。ついでに、俺への冷たい嘲りまでが耳の奥に突き刺さってきた。

「金彦だ! また何やらかしてんだ、あいつ! 恥ずかしくねぇのかよ」

「朝から晩まで酒かケンカ、あんなのに会社継がせなくて正解だな。俺は絶対組まねぇね」

「会社継げなかったショックで頭おかしくなったんじゃねぇの?」

「梓馬、きっちり懲らしめてやれ! 前から気に入らなかったんだよ、あいつ! 入院コースで二度と顔出せねぇようにしてやれ!」

「……」

 一つ一つの毒のある...

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