第132章

金彦視点

 祖母がどれほど俺を重んじてくれているか、分かっているぶんだけ、胸の奥は鉛でも流し込まれたみたいに重かった。

 俺は物心ついた頃から、彼女にとって期待の跡継ぎだった。長年かけて祖母が直々に鍛え上げ、その期待どおり──少なくとも外から見れば──後継者らしい形に育ってきたはずだ。

 ここ数年、俺は祈葉に目を曇らされて、家の名誉に泥を塗るような真似をいくつもしてきた。それでも祖母は、今なお俺の身を案じてくれていて、一手一手、先回りして道を整えようとしてくれている。

 今の俺が一気に形勢をひっくり返そうと思うなら、一番手っ取り早いのは、強い家の娘を妻に迎えることだろう。

 そうな...

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