第27章

妃那視点:

仕事がひと段落したあと、花梨が「外、空気吸いに行こ」と誘ってきた。

私はアイスアメリカーノを奢ってやって、ふたりでビルの外壁に寄りかかりながら日向ぼっこをしつつちびちび飲む。

一口飲んだ瞬間、花梨がしかめっ面になった。

「よくこんなの好きで飲めるよね。苦すぎて胆汁まで逆流しそうなんだけど」

ぷいっと舌を出して、人生終わりましたみたいな顔をする。

思わず吹き出して肩をすくめた。

「本音を言えばね、これでもまだ遺体の腐臭よりマシだから」

「どっちも気持ち悪さレベルは一緒でしょ。比べる意味ある?」

花梨はそこで手のひらをこちらに向けて、ストップの合図をした。

「その...

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