第27章
妃那視点:
仕事がひと段落したあと、花梨が「外、空気吸いに行こ」と誘ってきた。
私はアイスアメリカーノを奢ってやって、ふたりでビルの外壁に寄りかかりながら日向ぼっこをしつつちびちび飲む。
一口飲んだ瞬間、花梨がしかめっ面になった。
「よくこんなの好きで飲めるよね。苦すぎて胆汁まで逆流しそうなんだけど」
ぷいっと舌を出して、人生終わりましたみたいな顔をする。
思わず吹き出して肩をすくめた。
「本音を言えばね、これでもまだ遺体の腐臭よりマシだから」
「どっちも気持ち悪さレベルは一緒でしょ。比べる意味ある?」
花梨はそこで手のひらをこちらに向けて、ストップの合図をした。
「その...
ログインして続きを読む
チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章
7. 第7章
8. 第8章
9. 第9章
10. 第10章
11. 第11章
12. 第12章
13. 第13章
14. 第14章
15. 第15章
16. 第16章
17. 第17章
18. 第18章
19. 第19章
20. 第20章
21. 第21章
22. 第22章
23. 第23章
24. 第24章
25. 第25章
26. 第26章
27. 第27章
28. 第28章
29. 第29章
30. 第30章
31. 第31章
32. 第32章
33. 第33章
34. 第34章
縮小
拡大
