第41章

妃那視点:

祈葉がギロリと睨みつけてくる。殺意でも込めているかのような眼差しだった。

彼女は声を押し殺し、怒りを滲ませて私をなじる。

「妃那、どうしてあんたはそんなに人をイラつかせるわけ? あんたの両親も、婚約者も、もう誰もあんたを愛してなんかいない。この世界に、あんたを愛してる人なんて一人もいないの。あんたが欲しがるものは、全部わたしが奪った。あんた、本当に惨めね。どうしてまだ生きてるのか理解できない。さっさと死んじゃえばいいのに」

錯乱したような祈葉の表情を見ていると、胸の奥からじわりとした爽快感が湧き上がってくる。

彼女がずっと私を嫌っていることは分かっていた。でも、ここまで...

ログインして続きを読む