チャプター 12

スカーレットはシャワーを終え、アレクサンダーが渡してくれた服が男物だと気づいた。

彼がこの国に戻ってきたのはつい最近で、ここに住んでいるのは彼ひとりらしい。女物の服が置いていないのも当然だ。

それでも、パジャマを探りながらスカーレットはどこか気まずさを覚えた。

女物のパジャマはなく、まして女物の下着などあるはずもない。

スカーレットは一瞬、ためらった。

自分とアレクサンダーには過去がある。今さら恥ずかしがる必要などないはずなのに、いまの関係を思うと、やはり妙に落ち着かなかった。

だが、今はほかに選択肢がない。

立っている時間が長すぎたのか、スカーレットは少し目眩を覚えた。

洗面...

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