チャプター 36

浮かれている者がいれば、怒りに煮えくり返っている者もいた。

ムーア・グループ本社ビルの最上階で、ザックは広報と法務の面々に苛立ちをぶつけていた。

「俺はおまえらに、ぼんやり座って何もしないために金を払ってるのか?些細な火種ひとつ収められないのか!」

ザックは手にしていたグラスを床へ叩きつけた。目は暗く、獲物を睨み据えるように陰惨だった。

だが床一面に敷かれたふかふかの絨毯が衝撃を吸い、どれほど力を込めてもグラスは割れもせず、ころころと壁際まで転がっていった。彼が期待した威嚇の効果など、どこにもない。

いっそう癇に障ったザックは、脇の椅子を蹴り飛ばしてさらに遠くへ弾いた。「今すぐ新しい...

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