チャプター 48

スカーレットはその場で、ひととき凍りついた。

モイラが誰のことを言っているのかは、明らかだった。

モイラと知り合ってからの長い年月、彼女は自分とアレクサンダーのことを一度も口にしてこなかった。

意図的に隠していたわけではない。ただ、あの頃は家のことで手一杯で、何もかもに押し流されていたのだ。

自分の手で壊してしまった関係は、いちばん鋭い刃になって胸に刺さり続け、考えることすら嫌で、まして話題にするなんてできなかった。

あの章は永遠に閉じたのだと思っていた。とりわけ、別れて間もなくアレクサンダーが姿を消してしまったのだから。

再び彼に出会うなど、夢見ることさえできなかった。

それで...

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