チャプター 61

アレクサンダーは車に乗り込み、たばこの箱を取り出した。

運転席に座ったまま、たばこの燃える先端をじっと見つめる。次に何をすればいいのか、どこへ向かえばいいのかもわからず、心が宙に浮いたようだった。

彼はグループチャットにメッセージを送ることにした。[パルス・ソサエティ、飲むぞ。]

デイビッドの返事は早かった。[本気か?お前、今まで何度俺らをすっぽかしてきたと思ってる。]

いつもなら皮肉の一つも挟むディランですら、あっさりとだけ返した。[わかった。すぐ行く。]

返信を見たアレクサンダーはたばこをもみ消し、エンジンをかけてパルス・ソサエティへ向かった。

着いたころには、もうディランが来...

ログインして続きを読む