第六十九章

「栄華の時代」の撮影が始まって三日目、スカーレットの容体は悪化へと傾いた。

モイラは病院で彼女をつかまえ、スカーレットの注意を要する作業はすべて止めて、確実に休ませるようタミーに詰め寄った。

タミーは一歩も引かずに言った。「心配しないで、モイラ。私がここにいる限り、スカーレットはどこにも行かないわ!」

彼女はその約束を守った。

守りすぎたと言っていいほどで、スカーレットが現場に戻ったとき、彼女の前には大きな問題が待っていた。

撮影が始まれば、日々の出費は膨大になる。プロジェクトへの投資額も桁外れで、エスエムの資金繰りでは長くは持たない。だからこそ彼女は早い段階から必死に出資先を探し回...

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