第110章

世論の燃え広がりは、驚くほど速かった。

全身マッサージの最中だった葉山歩美は、スマホでネットの空気が一気に傾いていくのを目にし、胸の奥で歓喜が弾けた。

『よかった……! 白原謙介、やっぱり私を騙してなかった。お父さんの心の中には、まだ私がいる。長川家に上り詰めさえすれば、白原家? ふん。両方のグループの株、全部手に入れてやる。こんなに長い間……やっと、胸を張れる!』

何日も押し殺してきた屈辱が、すうっと霧みたいに消えていく。

歩美はその場で大金をはたき、ドレスを一着、さらに宝飾一式まで手配した。

この宴の「重み」を、彼女は誰より理解している。だからこそ、すぐにスタッフを自宅へ呼びつ...

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