第112章

そうすれば、余計な心配もぐっと減るし、細々した用事は専門の人に任せられる。

ひと通り手配を終えると、宮原知子はソファにもたれ、眉間を指で押さえた。

もう三日。

長川輝夫のほうから、まだ何の連絡もない。

調べがつかなかったのか、それとも単に忙しいのか。

ピンポーン——

またチャイムが鳴った。

『少々お待ちください!』

大田は手を拭きながら、慌てて玄関へ向かう。

ドアを開けた瞬間、岸江立人が目を瞬かせた。

『あなたは……』

『わ、私は宮原さんに雇われた介護スタッフです。今はご自宅で身の回りのことを……』

そう名乗った大田の肩越しに、岸江立人はすぐリビングを見通した。ソファ...

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