第119章

宮原知子は、その場で頭が真っ白になった。酔いも半分以上、恐怖で吹き飛ぶ。

長川輝夫は面白がるように口角をつり上げ、焦らすでもなく手を伸ばして、彼女の秘所をゆっくり押さえつけた。

宮原知子の身体がびくりと跳ねる。

『ん……っ』

また一筋、蜜が溢れる。酒気を含んだ空気が、じわじわと退廃めいていく。

『なに、そんなに抱きつきたいのか』

長川輝夫は腰に回した手を緩めるどころか、さらに強く引き寄せた。熱い息が彼女の頬をくすぐる。

宮原知子は、そこで完全に酔いが醒めた。

『わ……私、わざとじゃない! あなたがいるなんて知らなかったの!』

結婚生活の中での、あの夜の感覚がぶり返す。

―...

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