第123章

そのあと彼女は机に歩み寄り、二つのファイルの束を開いた。どちらもきっちり片づいている。しかも丁寧で、随所にバックアップまで取ってあった。

丸一日でここまで仕上げるとは――確かに仕事が速い。

宮原知子は小さく笑って言った。『よくやった。お疲れさま』

『いえいえ全然! ボスの下で働けるだけで超うれしいです!』夏目桃香はにこにこだ。何より給料がいい。しかも相手は美人のボス。

あの求人の日、声を聞いただけで耳がとろけそうになったくらいだ。

ふいに宮原知子がバッグからUSBメモリを取り出した。『これ、私がスタジオ用にデザインした最初のジュエリーシリーズ。制作以外はほぼ完成してる。指示は全部入...

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