第125章

綺麗で有能で、そのうえ受け答えまで完璧。

こんなボス、どこを探せばいるっていうの。

しかも、あのハゲ頭の男たちと、余計な話は一切しない。

たまに当たり障りのない挨拶を交わす程度で、あとはひたすらスタジオのブランドとデザイン理念をさらりと伝えるだけ。

協業の話なんて自分からは持ち出さないのに、相手のほうがどんどん「この人と組みたい」と前のめりになっていくって、どういうこと?!

口がうまいとか、そういう次元じゃない。

夏目桃香は自分の腕をぎゅっとつねった。危うくボスに惚れかけた。

その少し前では、数人の取引先が感心しきった顔で口々に言っていた。

『宮原様はお若いのに、設計の基礎が...

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