第14章

投稿の下には、共通の知人たちの「いいね」と祝福がずらりと並んでいた。

それが、宮原知子の胃を生理的にえぐる。

――なんだろう、可笑しい。

昔の自分なら、こんなのを見ただけで胸が裂けそうになって、何晩も眠れなかった。

けれど今は、胃の奥がむかむかする程度で、あの引き裂かれるような痛みがもう湧いてこない。

知子はスマホを伏せ、柔らかな布団に身を沈めた。

そっと下腹に手を当てる。

「ごめんね、赤ちゃん。あなたに、ちゃんとした家庭を用意してあげられない」

翌朝早く。知子のもとに岸江立人から電話が入った。

「朗報だ。スイスの件、総責任者のハンス教授が今日ちょうど時間あるらしい。引き合...

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