第197章

宮原知子は真っ白なウェディングドレスに身を包み、長い髪をきゅっとまとめ上げていた。ほっそりした首筋と、形のいい鎖骨がきれいに覗く。

ドレスは彼女の完璧なラインをなぞるようにフィットし、裾は床へと流れていく。まるで天から舞い降りた妖精みたいだった。

『どう? 似合う?』

宮原知子はくるりと一回転して、笑いながら尋ねた。

『似合う』

長川輝夫が近づき、背後からそっと抱きしめる。耳元に落とす声は甘く低い。

『俺の花嫁は、世界でいちばん綺麗だ』

宮原知子の頬がふわりと熱を帯び、胸の奥が蜜みたいにとろけた。

――そのとき。

店員が突然、甲高い悲鳴を上げた。

『きゃっ……! な、なに...

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