第33章

葉山歩美の顔色が、みるみるうちに真っ青になった。

まさか宮原知子が、そこまで突き止めているなんて――。

歩美は必死に平静を装い、言い逃れを試みる。

「何のことだかさっぱり。小岩おじさんって誰? どうして私が傷つけなきゃいけないの?」

「へえ、そう」

宮原知子は鼻で笑うと、バッグから写真の束を取り出し、テーブルの上にそっと置いた。そして滑らせるようにして、葉山歩美の目の前へ押し出す。

そこに写っていたのは、歩美が現場の責任者と人目を避けて会っている場面。さらに、二人が何度も通話していた履歴のスクリーンショットまで揃っていた。

歩美は写真に目を落とした途端、身体が小刻みに震えだす。...

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