第42章

カフェで、岸江立人は彼女のやつれた顔を見つめ、胸の奥がきゅっと痛んだ。

「小岩放の件、聞いたよ」

岸江立人は書類の束をすっと彼女の前へ滑らせる。

「うちのチームに評価を出させた。小岩グループは伸びしろがある。核になる技術も本物だ。長川家の締め付けは……一時的にすぎない」

「でも……」

「心配するな」

言いかけた彼女を、岸江立人が静かに遮った。

「岸江の取締役会にはもう話を通してある。うちが小岩グループに出資する」

宮原知子は、言葉を失った。

それがどれほどの圧になるのか、彼女にはわかっている。

「それに……岸江のお爺さんが……」

「かすり傷だ。問題ない」

淡々と言いな...

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