第67章

長川直志は胸の奥がきゅっと痛んだ。それでも素直にうなずき、健気に言う。

『うん。じゃあ、きれいなお姉さん、ちゃんと治してね』

宮原知子はほっと息をついた。引き留めることもせず、そのまま帰って三日ほど静養する。下腹部の鈍い痛みはすっかり消え、身体の芯に、いつもの張りと軽さが戻ってきた。

翌朝。

スマホの画面を点けた途端、長川直志からボイスメッセージが届いた。

まだ舌足らずな声。弾む期待がそのまま音になっている。

『きれいなお姉さん! パパがね、午後にぼくを馬場に連れてってくれるんだって。お姉さんもいっしょに来てくれない? いっしょに遊びたい!』

その浮き立つ声を聞いてしまえば、断...

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