第12章

部屋の中で、じいさんの白田が器械を熟練に操作しながら、夜十神西の全身検査を行っていた。

手元の各種検査データを見ながら、彼は眉間にしわを寄せていた。

傍らにいた夜十神謙介は、白田の表情から夜十神西の状態が既に危険な状況にあるのではないかと感じていた。

彼は声を潜めて言った。

「主様、薬物実験体のことをお忘れですか。明坊ちゃんに薬物実験体の血が必要だと思っているんですが」

夜十神謙介はそう言いながら、心の中で惜しむ気持ちを抱いていた。やはり薬物実験体はあまりにも可愛くて、彼でさえ惜しいと思うほどだった。

夜十神望は冷ややかに彼を一瞥し、氷のように冷たい声で言った。「俺に物事の教え方...