第100話 龍介、皆の前で暴く 彼女こそ幻月

貴弘は眉をひそめ、凛から受け取った紙箱を素早く開けた。

黒檀のカフスボタン。同じ模様、同じ刻印の位置。手元にある結衣からのそれと並べると、寸分の差もない。

勢いよく顔を上げ、結衣と凛の間で視線を走らせた。「おまえたち……これはいったいどういうことだ」

龍介も箱を開けた。銀製の万年筆。結衣から贈られたものとまるで同じだった。

三つの贈り物、二つが同一。何もかもが完全に重なっていた。

食卓には沈黙が張りつめた。

結衣の顔は紙のように白い。口を開け、声がふわふわと震え出る。「こ、こんなこと……ありえない……わ、私のものはすべて幻月先生の本物よ。凛姉さんが同じものを持っているな...

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