家を追い出されたら、十八年間探されていた財閥の本物の令嬢で、最強の男と結婚することになりました

家を追い出されたら、十八年間探されていた財閥の本物の令嬢で、最強の男と結婚することになりました

水野 詩織 · 連載中 · 450.9k 文字

738
トレンド
9.8k
閲覧数
219
追加済み
本棚に追加
読み始める
共有:facebooktwitterpinterestwhatsappreddit

紹介

遠野家を追い出された日、彼女は何も持って出なかった。

養父は言った。「血は争えないものだ」
養母は言った。「お前のような貧乏くさい血筋は、やっぱり下品だ」
元婚約者は言った。「俺が婚約したのが咲良で良かった」

三時間後、一機のヘリコプターが彼女の前に舞い降りた。
迎えに来た執事は跪いた。「六様、九条家は十八年間、お嬢様のご帰還を待ち望んでおりました」

遠野家は知らない。
彼女が置き忘れた三枚の書類が、会社の資金の四割を守っていたことを。
彼女が持ち歩いていた薬が、一本百億の価値を持つことを。
そして、彼らが婚約破棄した女が、日本中の女が憧れる男からプロポーズされていたことを。

「俺が娶りたいのは、君だ」と彼は言った。

家を追い出された日、彼女は何も持って出なかった。

だがすぐに、遠野家の全員が跪いて彼女の帰りを乞うことになる。

チャプター 1

「実の娘が見つかった。出ていけ。今日から遠野家とお前には関係がない」

健吾がそう言い放ったとき、凛は手元の書類を整える手を止めなかった。一ヶ月前から知っていた。

十八年前の台風。関東を襲った大規模停電。混乱した産院で、二人の女児が取り違えられた。凛は遠野家の娘ではなかった。

健吾と春奈は実の娘である咲良を取り戻すと、真っ先に凛を追い出しにかかった。

それでも凛は書類を整えた。この家でただ一人、本当の意味で自分を愛してくれた人のために——祖父、遠野勝三のために。

整え終えた書類を手に取った。

三枚。

凛が管理する会社を通じて遠野建設へ流した緊急資金の記録。凛が裏でまとめた独占供給契約書。まもなく入金される案件の回収明細。

たった三枚が、遠野建設の流動資金と利益の四割近くを支えていた。

健吾も春奈も何も知らなかった。

自分たちが取ってきた案件だと思い込んでいる。凛に帳簿をつけさせていたのは、施しのつもりだった。実の娘を取り戻した今となっては、凛が十八年間遠野家の金を食い潰した出来損ないとしか見えていないだろう。

資料の一番上にメモを貼った。資金の流れと主要な連絡先を短く書き込んだ。電気を消し、書類を持って資料室を出た。

廊下を抜けると、ちょうど春奈が階段から降りてくるところだった。凛の手元の紙束に一瞥くれただけで、足を止めない。

「それ、片付いたら捨てといて」

期限切れの調味料でも処分するような口ぶりだった。

読めない。読もうとしたことすらない。

凛は何も言わず、玄関へ向かった。


灰青色の古いスーツケースが玄関に置いてあった。

凛はしゃがみ、書類を足元に置いてファスナーを開けた。数年前の安物の古着が数枚。サイズも合っていない。

ケースを閉じ、書類を持って立ち上がった。

健吾が扉のそばに立っていた。スーツ姿で、両手を背中に回している。

「血縁ってのは、やっぱり切れないもんだ」

健吾は凛を見ていなかった。肩越しに外の灰色の空を眺めたまま言葉を続けた。

「実の親のもとへ帰れる。お前にとっちゃ、悪い話じゃないだろ」

声には念入りに仕込まれた慈悲があった。売れ残りをようやく処分できた商人が、泣く泣く手放す慈善家を演じている。そういう声だった。

凛はちらりと見た。「荷物はいらない」

書類を手に踵を返し、渡り廊下へ向かった。

角を曲がりかけて、足が止まった。祖父はまだ病院で人工呼吸器につながれている。遠野建設は祖父が一生をかけた会社だった。この書類があれば、健吾の手に渡っても、もう少しだけもつかもしれない。

振り返った。健吾と春奈が玄関先で何事かを小声で話し合っている。

凛は落ち着いた声で、封筒を健吾に差し出した。

「会社の中核資金の記録と取引先との供給契約書が入ってる。何かあったとき、遠野建設の流動資金くらいは守れる。祖父の遺したものが心配なだけだ」

健吾が眉をひそめ、手を伸ばしかけた。

春奈が横からひったくり、封を破った。

紙がばさりと散った。ページをめくり、数字と条文の並びに目を走らせた。唇が動いた。何かを読み上げているようだった。それから顔を上げ、口の端を歪めた。

「なんだ、ただの経理の紙切れじゃない」

手を上げ、回収明細を真っ二つに破った。破片が凛の足元に落ちた。

「こんなゴミで、祖父の遺したものが心配?誰に見せてるつもり。遠野家のことに、あんたが口出しする筋はないのよ」

健吾は春奈の手の破片を見て、しばらく黙っていた。それから屈み、床に散った紙片と封筒の残りをまとめて拾い上げた。凛の目の前で、一枚ずつ引き裂いた。大きさも揃えず、金属のゴミ箱へ放り込んだ。

スーツの内ポケットから、印刷済みの絶縁状を取り出し、凛の前に投げた。二通。朱肉まで揃っていた。

「署名しろ」

凛は受け取った。「血縁断絶」「財産無関係」「永久不往来」——文字が太く黒く刷られていた。

一行ずつ目を通した。顔に何も浮かばない。

署名し、拇印を押した。一通をリュックにしまった。

「この瞬間から、私と遠野家に関係はない」

言い終えて、凛の視線は健吾の肩を越えた。渡り廊下のガラス戸の向こう、庭の奥で老梅の枝が冬の風に揺れていた。

幹に小さな木札が下がっていた。祖父が何年も前に自ら掛けたものだった。筆で書かれた凛の名前は、長い年月でかすれていた。

この家で、ただひとつ破かれずに残ったもの。

ゆっくりと顔を上げ、健吾と春奈を見据えた。

声が冷えていた。軒先に張った薄氷のように。

「それを」

一拍。

「破いたこと、いつか後悔する」


庭の石畳には白砂が敷かれていた。

凛は回廊を抜けかけたところで足を止めた。あの老梅をもう一度見ておきたかった。だが梅の木の下、咲き終わった紫陽花のそばに咲良が立っていた。隣にいた五十嵐修也は、電話を受けてちょうど離れたところだった。

咲良はキャメル色のカシミアコートをまとい、両手を前で重ねていた。雑誌の表紙から出てきたような佇まいだった。凛の視線に気づくと、ほどよい哀れみの表情を浮かべて近づいてきた。

「お姉さん」

初春の柳の綿のような声だった。

「パパがひどいことしてごめんね……でも正直、お姉さんが一人で出ていくほうが、みんなのためじゃない?」

健吾が回廊の軒下で頷いた。声に本心からの満足が滲んでいた。

「そうだろ、咲良はわかってる」

咲良は父の言葉にわずかに微笑んだ。足は止めなかった。老梅に近づき、手を上げ、木札の麻紐を二本の指でつまんで引いた。

木札が枝から落ち、石畳に鈍い音を立てた。角の塗装が欠けた。咲良は爪先でそれを脇へ押しやった。

「こんな古臭いもの、置いてあっても邪魔なだけ」

凛は振り向いた。目に揺らぎはなく、声は凍った湖面のように平らだった。

「それは祖父が掛けたものだ。祖父はまだ生きている。あなたに触る資格はない」

咲良の顔色がさっと沈んだ。

勝三はいまだ遠野建設の株式と発言権を握っていた。咲良には言い返せなかった。凛にはどう振る舞ってもよかったが、祖父が生きている間は、その権威に逆らう気にはなれなかった。

凛はそれ以上相手にせず、門へ向かって歩き出した。

そのとき、背後からかすかな音が届いた。

最新チャプター

おすすめ 😍

未熟

未熟

4k 閲覧数 · 連載中 · ほしの なお
結婚3周年の日、見知らぬ相手からのメッセージが私の命を救い、同時に完璧だった結婚生活を木端微塵に砕いた。夫は親友と不倫し、義母は犯罪組織を牛耳る黒幕だった。
嘘の巣窟に囚われた私は、冷徹で権力を持つ弁護士にすがり、復讐を誓う。妊娠の偽装、証拠集め――奴らをすべて破滅させてやる。
だが、私を導く謎の「見知らぬ人」はいったい誰なのか? そして、その弁護士が本当に求めているものとは――?
追放された偽令嬢、実は超財閥の真の令嬢

追放された偽令嬢、実は超財閥の真の令嬢

115.2k 閲覧数 · 連載中 · あざ鳥
「お前みたいな偽物の令嬢、さっさと山奥に帰れ!」

孤児だと判明した途端、彼女は養父母から冷酷に家を追い出され、婚約者も本物の令嬢へと乗り換えた。
彼らは、彼女がこれからド田舎で悲惨な生活を送るのだとあざ笑っていた。

しかし、彼女を迎えに来た実の家族は、なんと世界を牛耳る超巨大財閥の一族だった!
さらに、彼女自身もただの小娘ではない。その正体は、世界の医学界が平伏す伝説の天才医師だったのだ。

実家に戻るや否や、彼女は神業のようなメス捌きで次々と難病患者を救い、医療界の権威たちを圧倒していく。その圧倒的な実力に、誰もが恐れる冷酷なトップ御曹司でさえも彼女に惹かれ、無限額のブラックカードを差し出す始末。

一方、彼女を追い出した養父母の家業は倒産寸前に陥り、元婚約者も彼女の本当の姿を知って絶望の淵に立たされていた。
彼らが泣きついて許しを乞うても、彼女は冷たく言い放つ。

「今さら後悔しても、もう遅いわ」
私が囲っている億万長者

私が囲っている億万長者

7k 閲覧数 · 連載中 · ほしの ちなつ
私はただ、心の痛みを紛らわせたかっただけ。

彼は息を呑むほど美しく、落ちぶれていた。夫の裏切りがもたらした傷が完全に癒えるまで、彼をそばに置いておくつもりだった。

お金で彼の付き添いを買い、すべてのルールを私が決め、すべてを完全に掌握しているつもりだった。

けれど、私の隣で横たわるこの男の正体は、彼が語ったものとはまるで違っていた。

魅惑的な笑顔と抗いがたい容姿の下に隠されていたのは、仇敵から身を隠す億万長者の素顔だった。

今や彼は、私の生活に、私のベッドに、そして私の心に――完全に絡みついている。

身を引くことは、彼のそばにいることよりも、もっと危険かもしれない。
婚約破棄後、私はヤクザの組長と結婚した

婚約破棄後、私はヤクザの組長と結婚した

71.4k 閲覧数 · 連載中 · やもり
裏切りと陰謀が渦巻く世界で、妃那(えな)は突然の誘拐事件に巻き込まれる。
救いの手を差し伸べたのは謎めいた男・葉夜(かなや)だったが、彼の真意は読めない。
一方、妃那の宿敵であり自信家の祈葉(いのか)は、自らの美貌と魅力を武器に黒社会の頂点を目指すが、
思いもよらぬ残酷な試練に追い込まれていく。
誤解と嫉妬、愛と憎しみが絡み合い、
それぞれの思惑がやがて一つの危険な運命へと収束していく――。
二度目はない 動じず咲く

二度目はない 動じず咲く

143.6k 閲覧数 · 完結 · Gloria Fox
結婚式の一ヶ月前、私は一年かけて自らの手で縫い上げたウェディングドレスを燃やした。

婚約者は身ごもった愛人を腕に抱き寄せたままそこに立ち、私を鼻で笑っていた。「俺がいなきゃ、お前なんて何の価値もない」

私はきびすを返し、この街で最も裕福な男の扉を叩いた。「ロック氏、政略結婚にご興味はおありですか? 千億ドル相当の株式――それに加え、未来のビジネス帝国も無料でお付けいたしますわ」
死んだはずの妻が、自分と「瓜二つ」の双子を連れて帰ってきた

死んだはずの妻が、自分と「瓜二つ」の双子を連れて帰ってきた

163k 閲覧数 · 連載中 · 白石
5年前、身に覚えのない罪で投獄され、身重の体で捨てられた私。
異国の地で必死に生き抜き、女手一つで双子の息子を育て上げた。

平穏を求めて帰国した私だったが、運命は残酷だ。
かつて私を捨てた元夫・ベンジャミンに見つかってしまったのだ。

「その子供たち……俺にそっくりじゃないか」

彼の目の前にいるのは、彼を縮小したかのような「生き写し」の双子。
ベンジャミンは驚愕し、私たちを引き留めようとする。
しかし、息子たちは冷酷な父親を敵視し、断固として拒絶するのだった。

「僕たちを捨てた男なんて、父親じゃない!」

やがて明らかになる、あの日の「火事」の真相と、悪女オリビアの卑劣な罠。
すべての誤解が解けた時、彼が差し出す愛を、私は受け入れることができるのか?

憎しみと、消え残る愛の間で揺れる、会と許しの物語。
転生して絶縁したら、元家族は破滅に

転生して絶縁したら、元家族は破滅に

26k 閲覧数 · 連載中 · ワニノコ
名門古川家の生まれの娘・古川朱那は、前世、父・古川邦夫と三人の兄(礼和、礼希、礼人)が養妹・周防天華を無条件に贔屓し、天華の陰険な陥れに遭い、理不尽に死んだ。
22 歳、天華に陥れられた日に生まれ変わった朱那は、過去の卑屈さを捨て、天華の悪事を暴き、偏心な家族に毅然と立ち向かう。芸能界で演技の才能を開花させ、自らの人生を切り開くため、全力で逆襲する。
偽物令嬢の逆転劇

偽物令嬢の逆転劇

99.9k 閲覧数 · 連載中 · ひかり
「泥棒女め、今すぐこの家から出て行きなさい!」

実の娘が戻ってきたその日、私はゴミのように家を追われた。
病弱な「お嬢様」の生きる輸血パックとして虐げられ、血を搾り取られ続けてきた日々。用済みになった途端、身に覚えのない盗みの罪を着せられ、婚約者からも冷酷に捨てられた。
元家族たちは、私が「貧しい田舎で野垂れ死ぬ」と信じて疑わなかった。

だが、彼らは何も知らなかったのだ。
私が、世界中のVIPが縋る伝説の名医であることも。
私を迎えに来たオンボロトラックが、実は国家機密級の超高級カスタムマシンであることも。
そして、私の本当の実家が、国さえも動かす世界屈指の超巨大財閥だということも!

「今まで苦労をかけたね、私たちの可愛いお姫様」
生き別れていた超過保護な両親と、各界の頂点に君臨する最強の兄たちに狂おしいほど溺愛されるシンデレラライフが幕を開ける!
一方、大切な「命の恩人」を自ら捨てた元家族たちには、破滅へと向かう絶望の後悔タイムが待ち受けていて!?

虐げられた天才少女が本当の愛と富を掴み取る、逆転ファンタジー、ここに開幕!
妻が去り、妊娠を知った俺は、ただ泣き崩れるしかなかった

妻が去り、妊娠を知った俺は、ただ泣き崩れるしかなかった

509.7k 閲覧数 · 連載中 · 蛙坂下道
鈴木七海は、中村健に好きな人がいることをずっと知っていた。それでも、彼との結婚を選んだ。
しかし、結婚して5年後、彼は離婚を切り出した。その時初めて、彼の想い人が私の父の隠し子(私の異母兄弟)だと知った。
離婚を決意した七海だったが、その時にまさかの妊娠が判明した。
マフィア姫の帰還

マフィア姫の帰還

48.5k 閲覧数 · 完結 · Tonje Unosen
タリアは何年ものあいだ、母と義理の妹、そして継父と暮らしてきた。だがある日、ついにそこから逃げ出すことに成功する。

ところがその直後、自分にはまだ外に家族がいるのだと知る。そして本当に自分を愛してくれる人たちが大勢いることも――そんなものは今まで感じたことがなかった。少なくとも、彼女の記憶にあるかぎりでは。

タリアは人を信じることを学ばなければならない。新しくできた兄たちにも、ありのままの自分を受け入れてもらわなければならないのだ。
「田舎者」と笑われた私、実は裏社会の女帝でした ~冷徹社長に正体がバレて溺愛される~

「田舎者」と笑われた私、実は裏社会の女帝でした ~冷徹社長に正体がバレて溺愛される~

117.5k 閲覧数 · 連載中 · 68拓海
ある名家から「不吉な忌み子」として捨てられ、世間からは「ただの田舎娘」と嘲笑される少女。
しかし、その正体は……
ファッション界を牽引するカリスマであり、香水界の伝説的な始祖。
さらには裏社会と政財界の命脈を握り、大物たちが跪く「影の支配者」だった!

長きにわたる雌伏の時を経て、彼女はついに帰還する。
奪われたすべてを取り戻し、自分を蔑んだ一族や世間を足元にひれ伏させるために。

一方、彼女の前に立ちはだかるのは、商業界の帝王と呼ばれる冷徹な男。
彼は知らなかった。裏でも表でも自分を脅かす最強の宿敵が、目の前で愛らしく微笑むこの少女だということを。

互いに正体を隠したまま、幾度もの交戦を重ねる二人。
そのスリリングな攻防の中で、二人は互いの秘密と脆さを共有し、やがて敵対関係は唯一無二の愛へと変わっていく。

そして危機が訪れた時、二人はついに仮面を脱ぎ捨て、並び立って頂点へと君臨する。

「君の『仮面』はすべて剥がした。次は、その心を裸にする番だ」
社長の可愛い若妻

社長の可愛い若妻

9.1k 閲覧数 · 連載中 · 月島 ことね
丸5年もの間、私はすべてを捧げて林翔太を深く愛してきた。しかし、私たちの記念パーティーの夜、彼が新入りの秘書とキスしている現場を目撃してしまう。その瞬間、私の恋の魔法は完全に解けた。

愛に絶望した私は、お互いの利益のための「契約結婚」に同意する。てっきり、悪名高いプレイボーイの蒼井翼と結婚するものだと思っていた。ところが、書類にサインする瞬間、婚姻届に書かれていた名前は――蒼井沢言。誰もがその名を聞くだけで震え上がり、「地獄の帝王」と恐れられる冷酷な巨大財閥のトップだった。

彼は私に数々の価値連根のジュエリーを贈り、私の敵をすべて排除し、世のあらゆる嵐から守ってくれた。けれど、「愛している」という言葉だけは、一度も口にしなかった。

しかしある夜、彼は私を壁に押し付け、熱い吐息を肌に吹きかけながら、低く掠れた声で囁いた。
「音羽、俺をいつまで待たせるつもりだ?」

――この結婚は、決して偶然などではなかった。最初からすべて、彼が仕組んだ「執念の計画」だったのだ。