第133話 遺伝子鑑定の結果が出た。氷見雪絵は結衣の実の母親だった。

療養院へ向かう車中、凛は窓にもたれていた。

「祖父と祖母は……どんな容態なの」

「事故以来の遷延性意識障害で、ずっと生命維持装置に繋がれている」龍介は窓の外へ視線を向けたまま言った。「今回わずかに反応が出たことが、奇跡に近い」

少し間を置いて、言葉を継いだ。

「お前に会えば、何か変わるかもしれない」

凛は応じなかった。今の状態がどうであれ、凛には把握していることがあった。

地下駐車場には、九条の両親の車が先に着いていた。龍介が先に降り、反対側へ回って凛のためにドアを開ける。二人は並んでエレベーターホールへ歩いた。

前方に、結衣が両親の後ろから現れた。服装は地味に整え、顔つきは茶会...

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