第18話 三十年を越えた二つのペンダント

隼人は凛に求婚した後、九条貴弘との間で、翌朝凛を連れて父に会いに行くと約束していた。

翌朝。

結衣は玄関で待ち構えていた。凛が通りかかると、結衣は声をかける。

「凛お姉さま、今日は鷹司のおじさまのお見舞いに行くのでしょう。私もご一緒させてください。私もお身体のことが心配で……」

「だめよ」

凛は足を止めなかった。

結衣はその場に立ち尽くし、凛の背中が廊下の先へ消えるのを見つめた。しばらくして、優香の茶室へと向かう。

「お母様、私はただお気持ちを伝えたかっただけなのに、凛お姉さまが……」

「結衣さん」

優香は湯呑みを置いた。陶器と盆が触れて、かすかに高い音を立てる。

「鷹司隼...

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