第21話 遠野家への裏の支援がすべて断たれる

凛が隼人の後ろから歩み出て、結衣の手元の箱を見た。「あなたが私の留守中に、部屋から盗み出したものね」

庭が静まり返った。

取り巻きたちの視線が二人の間を行き交う。

結衣は唇を震わせ、箱を胸に抱え込んだ。

だが無駄だった——全員がその箱を見ていた。隼人が凛の隣に立ち、その手を引いて現れた姿を目撃していた。

そして誰かが凛の襟元の白金千羽鶴に気づく。ささやきが波紋のように広がった。

結衣も見た。瞳孔が縮む。

もちろん知っている——鷹司家の当主夫人だけが持つ究極の証。自分の襟元に飾ることを何度夢に見たか。

笑みは崩れ落ち、爪が掌に食い込む。取り巻きたちの視線が、その痛みより一万倍深く...

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