第40話 鷹司家公式サイトに掲載された一枚の写真

隆馬が客間に戻った時、時刻はすでに午前一時を回っていた。

「逃げられました」隆馬はローテーブルの前に立ち、スーツの肩に夜露を乗せたまま言った。「私が部屋に着いた時には、すでにもぬけの殻でした。機材は残されていましたが、人物もメモリーカードもありません。誰かが事前に連絡を入れたとしか思えません」

貴弘が湯呑みを置く。

「誰だ」

「台所で働いていた女中です。すでに自供しています。結衣様に金で動かされ、母屋に盗聴器を仕掛けていました」

隆馬は書類鞄から数枚の紙を取り出し、順に並べた。

「賃貸契約書。契約者は宮田雅也。連帯保証人が結衣様。署名・押印はすべて本人のものです」

「通話記録。過...

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