第43話 鉱区封鎖前に三人の不法労働者を救出

未明の坑道に、非常灯の低い唸りだけが流れていた。

数人の作業員が岩壁にもたれて眠っている。田代は隅で丸まり、ヘルメットを脱がないままだった。虎口の焦げ痕が薄明かりの中で古い火傷のように浮かんでいる。

鉄扉が蹴破られる音が、その沈黙を裂いた。

佐藤が入口に立っていた。左手に焼酎の瓶、右手に懐中電灯。光の筋がコンテナの中を一掃し、作業員たちが跳ね起きる。骨折した男が、癒着した足をかばいながら身を起こし、口元を歪めた。

光の筋が凛の上で止まった。

「クソ」

佐藤が口を開ける。酒の匂いがコンテナの奥まで流れ込んだ。

「昨日はよく見てなかった。くそ、上玉じゃねえか」

瓶を机に置き、凛へ歩...

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