第45話 隼人、鳴神会殲滅を決意する

深夜。

窓の外に人影が現れたとき、凛は即座に目を覚ました。

凛が枕元のスマホに手を伸ばすより早く、その影は器用に窓枠を乗り越え、部屋の中へ滑り込んでいた。黒い特攻服の袖が月明かりに揺れる。

「夜分に失礼します、姐さん」

氷川が片膝をつく。凶相の浮かんだ顔に笑みを貼りつけていた。

「今日はまさか姐さんが拉致られたかと、肝を冷やしました」

「笑うな」

凛はベッドに腰掛けたまま、冷たい声で言った。

氷川の笑みが凍りつく。顔が凶暴なのに笑うと余計に怖い——凛が何度も言ってきたことだ。

「……失礼しました」

氷川は深く頭を下げた。

凛は立ち上がり、デスクチェアに腰を下ろした。寝間着...

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