第122章

一条瑾人は、さっき連中が西園寺千枝をこき下ろすのを聞いた瞬間、袖をまくって噛みついてやろうとした。だが、その前に菅野彻が先に出てしまった。

菅野彻が場を一発で黙らせたせいで、瑾人の出番は消えた。仕方なくスマホを取り出し、録画モードに切り替えて、西園寺千枝のデザイン画を撮る。あとで兄貴に見せるためだ。

そのころ壇上では、エリックが向かいの西園寺千枝を見据え、露骨な侮蔑を顔に貼りつけていた。

「フン。20分にも満たない時間で、まともなデザインが描けるわけないだろ。出したところで恥をさらすだけだ」

西園寺千枝は、風が撫でた程度の視線を返す。

「どうしたの。私が20分で描いたものすら、見る...

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