第123章

「10点!」

「10点!」

「……10点!」

会場に、割れんばかりの声が飛ぶ。

5人の審査員――全員が「10」を掲げていた。

その眩しすぎる点数を目にした西園寺紗良は、体の横に垂らした指でスカートの布をぎゅっと握り締める。

だって自分は……西園寺千枝のデザイン画を、水で濡らしたはずなのに。

西園寺千枝――あのクズが、こんな高得点?

紗良は怒りで全身が震えた。どうして……どうして自分は、何ひとつ彼女に勝てないの。

審査結果が出た瞬間、客席の鋭い記者が興奮した声を張り上げる。

「10点! 西園寺千枝の点数がエリックを上回った! つまり西園寺千枝がエリックに勝った! 今回はJ国...

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