第141章

その唯一無二の「枝」の刻印が姿を現した瞬間、会場の記者たちは我先にと西園寺紗良へ殺到し、浴びせる質問は一本一本、刃物みたいに鋭くなっていった。

「西園寺紗良さん、このブルーベルベットのマーメイドドレスはご自身のデザインだとおっしゃいましたよね? なのに『枝』の刻印が出てきました。どう説明するんですか!」

「西園寺紗良さん、菅野徹さんはあなたが『枝』のデザイン画を盗んだと告発しています。答える気は? 認めるんですか!」

西園寺紗良の胸の内はぐちゃぐちゃだった。顔から血の気が引き、足元から這い上がる冷気に全身を包まれる。まるで氷の底に突き落とされたみたいに。

どうして……。

手袋に、ど...

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